今回はラングリッサーIのG&Hルートをプレイしてみました。
リメイク版からマルチシナリオになったラングリッサーIですが、大きく分けるとシナリオは4本。
その4本にそれぞれ結末の異なるシナリオが2本ずつ用意されていて、合計で8本のシナリオとなっています。
具体的にはA&B、C&D、E&F、G&Hがひとつのシナリオで、A&Bは結末が違うだけで道中の展開はほぼ同じ。
他のルートも同じような感じで、微妙に細部が異なるものの、結末が異なるだけのシナリオとなっています。
ハッキリ言って、手抜きでシナリオを倍にした水増し。
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私はまだCルートをクリアしていませんが、大きな分岐としては今回のG&Hルートが最後となりますね。
Cルートも大筋はDルートと同じで、異なる結末を迎えるだけの違いでしょうし。
その辺りに関しては、実際にプレイしてみるまでわかりませんが。



G&Hルートに進むには、Aルート11章でランスを倒さずにクリア。
その後のCルート12章で、サー・ガリウスを倒さずにクリアします。
そしてEルート14章で現れるベティの救出に失敗すると、Gルートに突入。
Gルートからの分岐で、Hルートへ進む事が出来ます。

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15章のベティですが、マップ東中央付近に出現。
それから南下した後、砦内部に攻め込んで行くので、東側にいる敵を放置していれば、勝手に倒れてくれるかと。
最悪ボスのナーギャに突っ込むのを待てば良さそうですね。
ベティはダメージを受けても自分に回復魔法を使うので、実は救出する方が簡単だったりします。

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ベティの救出に失敗してクリアすると、ナーギャにクリスが連れ去られてしまいます。
そしてナーギャの要求に従い、レディンは一人でボーゼルの元へ向かうと言う展開。

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ちなみにベティは、そのまま死亡した事になっていました。
こうなると、本当にE&Fルートの為だけに生み出されたキャラクターのようですね。
狂気まみれのシナリオの為に生み出され、他のルートではろくな出番が与えられないと、何とも憐れなキャラクター。
唯一目立つシーンの多いE&Fルートでは、狂気に満ちたキャラクターとなっていますし。

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■ 15章 「共存の街」
闇の王子と呼ばれるボーゼルは、レディンに魔物と人間が共存して暮らす街の様子を見せます。
この街は帝国にも王国にも居場所のない人が暮らしており、魔物にも規律があるのだと言う話。
ボーゼルはその真実をレディンに伝えたくて、ここへ来るように要求した模様。
目的を達した今、人質として連れてきていたクリスを解放し、この後どうするかの判断はレディンに委ねます。

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しかしクリスを連れ帰ろうとした所、バルディアの兵が街を襲います。
バルディア兵は街を魔物の住処としか見ておらず、レディンはクリスを助ける為にも、バルディアの兵と戦う展開。

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今回のステージでは、レディンしか出撃できません。
街には味方NPC扱いの魔物がいますが、戦力にはなりませんね。
レディンが育っていないと、クリアは難しいかも。

初期配置付近にある隠しアイテムからは、プロテインが入手出来ました。
召喚魔法「兄貴」を覚えるアイテム。
ただし呼び出すには、鉄アレイを装備しておく必要があるようです。

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2ターン目になるとイベント。
クリスはバルディア兵に戦いを止めるように訴えるのですが、魔物の味方をしたと判断され、クリスは殺されてしまいます。
その場に駆け付けたレディンは、クリスを殺したバルディア兵を自らの手で殺害。
恨みを晴らす為、他のバルディア兵も皆殺しにすると言う展開。

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敵を全滅させると、ステージクリア。
クリスを失い憤るレディンに、ボーゼルは自分を恨めと言います。
ボーゼル達がクリスを連れて来なければ、クリスが死ぬ事は無かったと。
潔いボーゼルとは裏腹に、光輝の末裔と呼ばれる自分達の醜さを自覚するレディン。

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ここでレディンは、ボーゼルの目的を聞きますね。
ボーゼルの目的は、誰も虐げられない世界を作る事。
人も魔物も平等であるべきと考えるボーゼルは、何者かが一方的に他者を虐げる事があってはならないと考えているようです。
ボーゼルが考える理想の世界を作る為に、世界を闇で覆いつくそうとしているのだとか。

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その話を聞いたレディンは、ボーゼルの理想を叶える為に手を貸す事にしました。
と言う事で、闇の軍勢の一員になるシナリオ。

闇の軍勢の一員になったと言う事で、ボーゼルとナーギャ、ニコリスが仲間に加わりました。
このメンバーが仲間になるのは、H&Gルートだけでしょうね。
3名とも魔法使い系のユニットなので、前衛はレディンが務める必要があります。
さすがに3名とも魔法に関する能力は高いですが、敵の時と違ってMP回復スキルを持たないので、魔法の使い所が重要になって来るかと。

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■ 16章 「かつての仲間」
闇の軍勢の侵攻を食い止める為、バルディアとダルシスの連合軍が立ち塞がると言う展開。
敵はかつての仲間達ですが、レディンがボーゼルに操られていると思い、力ずくでレディンを止めようとします。

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今回の戦いですが、攻撃魔法を使うと楽にクリアできますね。
水兵のテイラーにはライトニングボルト、飛兵のナームにはコールテンペストが有効で、これらを撃ち込めば簡単に倒せます。
有効な魔法の無い兵科には、ボーゼルの攻撃魔法で大ダメージを与えられるかと。
ボーゼルはスキルでMAGが大幅に増えるので、さらに装備で底上げしておくと楽になります。

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今回のステージですが、ジェシカを倒すかどうかでステージが分岐しますね。
レディンがジェシカの部隊に隣接する事で、会話イベントが発生。
この場合、ジェシカがレディンの仲間に加わります。
これでHルートへと分岐。

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ジェシカを倒した場合は、Gルートに進みます。
レディンで戦うと戦闘後に会話イベントが発生する場合があるので、他のユニットで倒す必要がありますね。
ジェシカはその場から動かないので、離れた地点から魔法を撃ち込めば、倒すのに苦労しません。

ジェシカを倒した場合、Gルートが継続。
今回は順番にプレイしようと思ったので、ジェシカを倒してGルートに進みました。

戦闘後、レディンはナーギャに命じ、仲間達を操ってしまいます。
これにより、ナーム、テイラー、ジェシカ、ソーンが仲間に復帰。
ランスは洗脳されなかったようで、いつかレディンの首を取ると宣言していました。

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ちなみにこのステージでは、初期配置南東の隠しアイテムから鉄アレイを入手できました。
これがあれば、兄貴を呼び出せるようになります。
かつてメサイヤが作っていた異色のシューティングゲーム「超兄貴」に登場するキャラクター。
召喚時には専用のボイスも用意されていました。

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ゲーム的には単なるネタ要素で、強さは大した事ありません。
傭兵にも劣る性能なので、わざわざ呼び出す理由はありませんね。
過去シリーズだと、そこそこ強かったような記憶もありますが・・・。

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■ 17章 「洞窟の攻防」
闇の軍勢の本拠地であるヴェルゼリアに繋がる洞窟が見つかってしまったので、洞窟へやって来た敵部隊を殲滅すると言う内容。

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敵の中には伝令が何体かいて、伝令はマップの東や南東を目指して逃げて行きます。
伝令の逃走を許すと、逃走した伝令1体につき、1部隊が敵増援として現れる仕組み。
伝令は名前でもわかりますが、傭兵を連れてないと言う部分でも判別可能。

隠しアイテムは2つありますが、どちらもお金でした。
私は隠しアイテムを手に入れる為にあえて伝令の逃走を許したものの、無理に回収する必要もありませんしね。
さっさと伝令を倒してクリアした方が楽かと。

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ただ初期配置の敵は少なく、伝令を倒してクリアすると大して経験値を得られません。
敵増援が現れる以上のデメリットは無いので、育成したいならあえて増援を出現させた方が良いかも。



■ 18章 「上陸妨害戦」
ヴェルゼリアに繋がる洞窟を封鎖したものの、バルディア・ダルシス連合軍は海路で大部隊を派遣していました。
そこでレディンはバルディア軍を、ボーゼルはダルシス軍を迎撃する為に出撃。

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今回のステージですが、敵はアルバートとホーキングの2部隊だけです。
ただ1ターン目の敵フェイズでソーンが正気を取り戻し、こちらへ襲い掛かってきますね。
仲間の時と同じ装備・スキルで敵に回る為、ソーンが育っていると非常に面倒な展開。
あらかじめ装備やスキルを外し、弱いクラスに変更しておくと、楽に戦えるかと。

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それ以外では敵増援も無いので、稼ぎに向いたステージ。
比較的短時間でクリア出来る上、MVP取得で5CP貰えるので、ステージセレクトを利用した稼ぎ向きのステージかと。
デーモンロードを習得させればどのユニットも1回はメテオを使えるようになるので、ソーンには弱めの傭兵を雇った状態で裏切らせて、メテオで一掃する流れ。

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ただこのステージでは、ボーゼルとニコリス、ナーギャが離脱しており、使えるのはバルディア組のみ。
ソーンは開始早々に敵になるので、実際に育てられるのはレディン、ナーム、テイラー、ジェシカだけですね。
私は他のルートをプレイして既にレベル上がっていたので、サクっとクリアしました。

アルバートとホーキングは、この戦いで戦死。
その様子を見ていたソーンはホーキングの仇を取ると宣言し、レディンと決別する展開。

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■ 19章 「暗殺強襲」
連合軍の真の狙いは、大船団を囮にボーゼルを暗殺する事。
その狙いに気付いたレディンが、ボーゼルを助けに向かうと言う展開。

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敵の数は少ないですが、1ターン目の敵フェイズになると、ボーゼルの近くに敵増援が出現。
しかしボーゼルが倒されても敗北とはなりませんし、ボーゼル達は味方の時と違い、レベルの関係で使えなかった高レベル魔法を惜しみなく使います。
HPやMP回復スキルも持つので、手助けする必要も無く、敵を殲滅してしまうかと。
プレイヤーは敵増援は無視して、初期配置の敵を倒す為に進軍した方が楽です。

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戦闘後、暗殺者の毒を受け、ボーゼルは死亡。
ボーゼルは理想の実現をレディンに託し、息を引き取ります。
レディンはボーゼルの遺志を引き継ぎ、新たなボーゼルを名乗り、闇の軍勢を率いると言う展開。
このシナリオは、どうやらラングリッサーの設定を知らない人が書いている模様・・・。
もしくは従来の設定を無視して、シナリオ重視になっているのでしょうね。

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■ 20章 「我が名はボーゼル」
ボーゼルの名を継いだレディンは、理想の世界を作り上げる為、迫りくるバルディア・ダルシス連合軍を迎え撃つと言う展開。
ここからニコリスとナーギャが復帰。

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ちなみにHルート20章のショップでは、魔王降臨の書プロテインが販売されていました。
魔王降臨の書は3万Gと高価ですが、出来れば仲間キャラ全員に習得させたいですね。
このルート限定の商品の可能性があるので、お金を貯めておきたいもの。

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初期配置の敵はソーンを除き、一般兵ばかり。
しかし2ターン目になると、ライアスとレティシアの率いるランス隊が敵増援として現れます。
ランスはいつの間にか死んだような扱いになっていました。
復讐を誓っていたのに、どこへ行ってしまったのでしょう・・・。

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このゲームは魔法が非常に強いのですが、このシナリオではジェシカ、ニコリス、ナーギャと3名の魔法使いを使用可能。
レディンとテイラー、ナームで敵を足止めして、敵が密集した所に範囲魔法を撃ち込むと楽ですね。
オリジナル版と比べて魔法防御が高い敵がいないので、後半になっても範囲魔法で敵を一掃できます。

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敵を全滅するとステージクリア。
レディンはヴェルゼリアから連合軍を追い出した後、この地に魔物と人が共存する国を作り上げると言うエンディング。



戦いの後は、レディン以外の全てのメンバーの洗脳が解けた模様。
これはバルディア組だけでなく、ニコリスやナーギャも含まれています。
ナーギャとは違い、ニコリスは自分の意志でボーゼルに仕えていたはずですが、このルートだと違うのでしょうか・・・。

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洗脳が解けたナームとテイラーはバルディアに戻り、闇の軍勢と戦い続けた模様。
ジェシカはレディンの元に残り、後に王妃になったと言う展開でした。

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Gルートはクリアしたので、今度はHルートをプレイ。
15章でジェシカを倒さずにクリアすると、Hルートに突入します。
ジェシカは自らレディンと行動する事を選び、ナームとテイラー、ソーンはナーギャによって洗脳されると言う展開。

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■ 17章 「洞窟の攻防」
敵の配置が異なるくらいで、Gルート17章と同じ内容。
ヴェルゼリアに繋がる洞窟が発見されたので、侵入してきた敵を撃破する展開。
やはり伝令が逃げると敵増援が現れるので、逃げる前に撃破したい所。
少しでも経験値を稼ぎたいなら、あえて逃がして増援を倒した方が良いです。

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北にある隠しアイテムからは終末の魔狼が手に入りますが、ルートによってはショップで買えますし、グレイプニールが無ければ意味がないので、無理に手に入れる必要は無いかも。
他のルートでも手に入りますしね。



■ 18章 「上陸妨害戦」
こちらもGルートとほぼ同じ内容。
バルディア・ダルシス連合軍が海路で攻めて来るので、レディンとボーゼルは手分けして敵部隊の上陸を阻止すると言う展開。

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1ターン目の敵フェイズでソーンが正気を取り戻す所も同じ。
ただHルートの場合、2ターン目にジェシカがソーンを倒してくれます。
ジェシカの魔法で負傷したソーンは、ホーキングによって後方へ退却させられる展開。

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後はアルバートとホーキングを倒すだけ。
この戦いでアルバートとホーキングは戦死します。
かつての仲間と戦った事で迷いを覚えるレディンでしたが、ジェシカはラングリッサーの輝きについて話しますね。

ラングリッサーは悪しき者が使えば、その輝きを失ってしまいます。
しかしレディンの手にあるラングリッサーは光を失っておらず、それ故にレディンは間違っていないと言う話。
その輝きがある限り、ジェシカはレディンを信じると。

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■ 19章 「暗殺強襲」
連合軍の目的がボーゼルの暗殺である事を知ったレディンは、ボーゼルの救援に向かうと言う展開。
ジェシカが正気な分、所々に会話が用意されている事を除けば、Hルートと完全に同じ内容。
隠しアイテムも無かったので、完全に同じマップが使われているのかもしれません。
これまでルートが違うと別マップ扱いで、隠しアイテムはそれぞれに用意されていたのですけどね・・・。

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敵フェイズになると、マップ北側に敵増援が出現。
NPCが倒されても敗北とならないので、放置して近くの敵から倒して行った方が楽です。

敵を全滅するとステージクリア。
やはりボーゼルは暗殺者の毒で倒れ、後の事をレディンに託します。
レディンもボーゼルの名を継ぎ、闇の軍勢をまとめる展開。

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■ 20章 「我が名はボーゼル」
ヴェルゼリアに攻め込んできたバルディア・ダルシス連合軍との決戦。
内容的には、Gルート20章と完全に同じですね。
初期配置ではソーン率いるバルディア軍がいて、2ターン目にライアス、レティシアのランス隊が敵増援で現れる展開。
ランスはやはり死んだ事になっているのか、戦場には現れませんでした。

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こちらのルートでもショップで魔王降臨の書が売られているので、各指揮官にデーモンロードを召喚させ、敵が密集した所にメテオの雨を降らせればクリアは容易。
敵も南から足並み揃えて攻めて来るので、魔法で一網打尽にしやすいです。

敵を全滅させると、ステージクリア。
こちらのルートだと、連合軍を壊滅させた後、レディンは大陸統一に乗り出します。
そして目的を果たした後、ボーゼルの後継者となる者を探し、後の事を託すと言う展開。
やはりジェシカがレディンと結ばれる展開で、レディンが後継者に後を託すと、家族で各地を旅しながら暮らしたと言う事でした。

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と言う感じで、G&Hルートは闇の軍勢の一員となり、最後はレディンがボーゼルとなるシナリオ。
ただこのシナリオでは、ラングリッサーシリーズの設定を無視している気がしますね。



ボーゼルとはラングリッサーIIで登場する魔剣アルハザードに選ばれし人物で、混沌の神カオスの先兵と言うべき存在。
そして強大な力を持つアルハザードに対抗する為、ラングリッサーIIIで作られたアルハザードのコピーがラングリッサー。
ラングリッサーには、剣を作る為に自ら犠牲になった人物の意志が宿っています。

ボーゼルは元は人間ですが、アルハザードの力がある限り不死の存在。
それ故に、ラングリッサーの力で封印されていました。
後のシリーズでも滅ぼす事が出来ず、何度も復活しています。
この辺りがラングリッサーシリーズの基本的な設定。

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しかし魔剣の加護があるはずのボーゼルが、毒でアッサリと死亡。
魔剣に選ばれたわけでも無いのに、レディンは次代のボーゼルとなります。
単なる自称であるなら、なおさらボーゼルが退場するのが妙な展開。

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なので個人的には、シリーズの設定を無視しているシナリオと言う印象。
他のシリーズとは完全に切り離されていて、このシナリオ独自の設定が使われていると言う感じかと。
ラングリッサーIのif展開ではなく、完全にパラレルな物語と言うイメージですね。