先に点数をつけるなら、

個人的評価：6/10点　

と言った所です。
ゲーム内容は、クォータービュー形式のSRPG。
この手の作品の大元となったタクティクスオウガや、その派生であるファイナルファンタジー・タクティクスに近い感じです。
クラスチェンジシステムやスキルの着脱等、どちらかと言えばFFT寄りではありますが・・・・。
しかし実際にプレイしてみると、FFT等とはかなり違う感じがします。
難易度は比較的高く、クラスやスキルの特性をうまく利用しなければならないステージが多いです。
何も考えずに突撃すると全滅・・・と言うことも珍しくなく、FFT等よりも戦術が重要な作品。
それでいて覚えさせるスキル次第では力押しの戦法も可能なので、バランスは絶妙といった所。

ストーリーは王道モノといった印象を受けます。
若干説明不足な点もありますが、それらを補間する情報が各地に散らばっており、かなり正解に近いと思われる答えを連想できるような作り。
たとえば主人公クラリッサの持つシュトラルゲヴェイアですが、これがどういった武器で、何故クラリッサしか使えないのかは本筋では語られません。
ですが本編中の伏線や、各地のNPCの話を聞くことで、これがどういった武器で、それを扱えるクラリッサが何者かを連想することが出来ます。
私個人としては1から10まで全て解説されているような作品より、このように空想の余地を残している作品の方が好きですね。

音楽もなかなかすばらしいものがあります。
正直な所、私は音楽の良し悪しはよくわからないので、作品の評価の際には音楽面にあまり触れないのですが・・・・。
この作品は、そんな私にも「いい曲だ」と思わせる曲がいくつもありました。
普段ゲームのサントラとか買わない私に、「サントラ欲しい」と思わせるくらいですから、かなりものです。
抽象的過ぎて、評価になっていませんね・・・・。

全体的には良い出来なのですが、欠点もいくつか存在します。
まずは「PSP ワイルドアームズ クロスファイア その４」でも触れた通り、システム面の問題。
そして中～後半のステージ内容の問題。
中盤辺りから同じボスを相手に、連続で数ステージ戦うという内容のものが増えてきます。
そのステージのボスを倒すと「本番はこれからだ」みたいなノリで、次のステージでもう一度、もしくは更にもう一度戦うという感じです。
最後までそのようにステージの水増しをしているのは、さすがに鬱陶しく感じます。
更に付け加えるなら、やり込み要素、キャラを育てる楽しみが少ない。
クラスやスキルの名称が独特でわかり難いと言った所でしょか。

万人にはオススメできませんが、SLG好きの人にはなかなか楽しめる作品でしょう。
ちなみに他のWAシリーズとはパラレルワールド的な作品なので、シリーズ未経験者でも問題ないと思われます。

ワイルドアームズ クロスファイア公式HP
http://www.wild-arms.net/XF/

ワイルドアームズ クロスファイア非公式HP
(メディア・ビジョン エンタテインメント)
http://www.media-vision.co.jp/soft/waxf/

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