「Lost War Chronicle 連邦軍編」を開始。
これはマンガ版ガンダム戦記が元になったシナリオ。
小説版も出ているようなので、そちらが題材になっている可能性もあります。
PS2版ガンダム戦記は明確なストーリーやキャラクターが無く、淡々とミッションをクリアしていくと言う内容。
その為マンガ版ガンダム戦記は、ゲームを題材にしたマンガと言うより、ゲームとは関係無いオリジナル作品に近いですね。
私はGジェネか何かで触れた程度の知識しかありませんが。

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このシナリオを解放するには、「THE BLUE DESTINY ニムバス編」をクリアする必要があります。
「MISSING LINK 連邦編」→「THE BLUE DESTINY編」→「THE BLUE DESTINY ニムバス編」となるので、合計で3シナリオのクリアが求められますが。



第01話「デルタチーム」
主役となるのは、第3独立機械化混成部隊デルタチーム。
まだ連邦のMSが極秘扱いだった頃、MSの実践テストやデータ収集を目的として運用されていた部隊。
今回はレビル将軍の影武者としての役割を持つ、ビッグトレーの護衛が役割りとなります。

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出撃機体は、下記のような感じ。

・陸戦型ガンダム・・・マット・ヒーリィ
・陸戦型ジムWR装備・・・ラリー・ラドリー
・陸戦型ジム・・・アニッシュ・ロフマン

オペレーターは、下手なパイロットより有名なノエル・アンダーソン。
PS2版ガンダム戦記のオペレーターとして用意されたキャラクターでしたが、それ以降に発売されたガンダム作品に登場する事も多く、現在では連邦の代表的なオペレーターキャラに育ちました。

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戦闘では、護衛目標のビッグトレーを守りつつ、敵を全滅させる事が目的。
段階的に敵増援が現れる上、敵はビッグトレーを優先的に狙う事が多いので、早めに殲滅しないと危険ですね。
ビッグトレーを狙っている敵を最優先に倒し、早めに数を減らすと楽。
ビームライフルとロケットランチャー(バズーカ)を使える陸戦型ガンダムが便利でした。

戦闘後、敵機の追撃はせず、ビッグトレーの護衛に専念するデルタチーム。
隊長のマットはこの戦争は長く続かないと考えていて、無駄な血は双方流す必要は無いと言う考えの持ち主。
部下のラリーとアニッシュも、その考えに賛同していると言う事が語られます。

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第02話「屍食鬼との遭遇」
オデッサ作戦では、今後の戦争での主力となるMSの損耗を極力避ける為、戦闘機や戦車などの既存戦力中心に行われていました。
デルタチームなどのMSを有する部隊は、後方で待機。
そしてオデッサ作戦での優劣が決した後、デルタチームは敗走したジオン軍部隊を追撃する事となります。

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敗走するジオン軍に追いついたデルタチームは、待ち伏せの理を捨てない為、まずは敵戦力を奪ってから降伏勧告を行う事に。
自軍部隊に対する被害を最小限に抑える事が狙い。

と言う事で、戦闘に突入。
今回は敵モビルスーツ全機が戦場を離脱した場合もミッション失敗となる為、先頭にいるMSから優先的に撃破したいですね。
まぁ逃走される事はまず無いでしょうが。

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ある程度のMSを倒すとイベント。
マットは投降を呼びかけ、ジオン軍兵士もそれを受け入れようとするのですが、ジオン軍のアッザムが味方のザクを撃破してしまいます。
アッザムはジオンのグール隊所属で、栄誉あるジオン兵が敗走した上に投降するのは許されないと、独断で仲間を処刑した形。
その光景に怒りを感じたマットは、アッザムに戦いを仕掛けます。

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アッザムですが、意外にもかなりの強敵。
メガ粒子砲による攻撃が激しい上、時折アッザムリーダーを発射してくるので、攻撃を避けるのが難しいですね。
空中にいる為、格闘攻撃も有効ではありません。
私は久々に全滅させられそうになりました。

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とにかく左右に移動しながら、射撃武器で攻撃。
移動時にはシールドを構えておくと良いかと。
アッザムリーダーが発射されたら、素早く撃破すると攻撃を防げます。
後はSP攻撃などを活用し、ダメージを蓄積させていくと何とかなるかも。



第03話「引鉄」
ジーン軍はジャブローへの総攻撃を決行。
デルタチームは、地上での迎撃と掃討が命じられました。
敵のガウを迎撃する為、ラリーには新型機のジムスナイパーIIと長距離狙撃用武器が与えられています。

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と言う事で、今回のラリー機はジムスナイパーIIに変化。
設定的にはガンダムを上回る性能を持ち、エースパイロットが運用する事を想定した高性能な汎用機なのですが、この手のゲームだと射撃戦特化になる事が多いですね。
今作でも射撃値が高いものの、全体的な能力は陸戦型ガンダムに劣ると言う位置付け。

イベントでは温存しろと言われますが、今回はジムスナイパーIIを使うと楽ですね。
距離がある場合はスナイパーライフルを使い、近くの敵はサブ射撃のマシンガンで対処。

目的は上空を旋回する3機のガウを撃破する事。
ただガウが存在すると定期的に敵増援が現れ、敵が近くにいるとガウをロックオン出来ず、ジムスナイパーIIのスナイパーライフルはスコープモードで狙う事も出来ないと、早めにザコを殲滅してガウを狙わなければ面倒な事に。
ガウ自体はスナイパーライフルの射撃2発で落ちるので、ロックオンできれば楽なのですが。

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ガウを全滅させると、敵増援が現れます。
今回はゴッグとズゴック、アッガイなどの水陸両用MSが主体。
ただ全機ビームで攻撃して来るので回避が難しく、火力も高いので厳しい戦いを強いられます。
特にゴッグは射撃に対する防御力が高いようなので、陸戦型ガンダムなどのSP格闘で早めに倒してしまいたいもの。

敵を全滅させるとイベント。
敵のザクIIに投降を呼びかけるマットでしたが、ザクのパイロットは応じず、こちらに攻撃を仕掛けて来ます。
反撃でザクの頭を破壊するも、ザクはラリーに向かって突進。
マットはラリーに、無力化して投降させろと命令します。

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そこでラリーはザクの足を狙うのですが、当たり所が悪かったのか、ザクの下半身を吹き飛ばしてしまう結果に。
コックピットも被弾したらしく、ザクのパイロットは死亡。
その事実に消沈するラリーでしたが、マットはあの状況でよくやったと称え、この結果は自分の判断ミスだったと励ましていました。

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と言う感じでステージクリア。
この展開から、元になっているのはマンガ版では無いのかもしれませんね。
もしかすると小説版か、新しく再構成した物語になっているのかも。

ちなみにマンガ版は非常に評判が悪く、マットは敵の命すら助けようとする理想主義者。
今回のイベントと同じ状況になった時、ザクを攻撃するなと命令を出し、その指示に従ったラリーがザクのパイロットに撃ち殺されてしまうと言う結果に。
マットの判断ミスで仲間を失うと言う展開なのですが、あまりにも酷過ぎると批難が殺到したものでした。
マンガ版読んだ事の無い私が語るのもなんですが、「撃つなラリー」で検索すると色々とわかるかも。

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マンガ版だと「撃つなラリー」でラリーが死亡

確かGジェネスピリッツがマンガ版を元にしたシナリオになっていて、やはりラリーは死亡。
その際に、マンガ版に関する悪評などを知る事になりました。
小説版が出ていた事は今回はじめて知りましたが、そちらではマンガ版ほど理想主義者でも無く、隊長として優秀らしいので、サイドストーリーズでは小説版の展開を取り入れている可能性が高いかもしれません。



第04話「掃討作戦」
かつて遭遇したグール隊の掃討任務がデルタチームに下されました。
グールには数多くの戦争犯罪容疑がかけられており、重要な物資を宇宙に持ち出す可能性があると言う話。
そこでグールの宇宙への脱出を阻止する為、北欧にある敵基地を襲撃すると言う展開。

初期配置の敵は数が多いのですが、ジムスナイパーIIで遠距離から狙撃すると楽ですね。
こちらに接近してきた敵は僚機が食い止めてくれるので、その間に倒してしまうと楽になります。

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敵を全滅させると、グール隊のMSとハイゴッグ部隊が出現。
グール隊のMSはグフやドムが中心ですが、かなり強いですね。
陸戦型ガンダムのSP格闘を使い、早めに撃破していきたいもの。

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敵を全滅させるとイベント。
グール隊はジオンの外人部隊と揉めていて、同胞の乗ったHLVすら破壊しようとします。
その攻撃を身を挺して防ぐマットの陸戦型ガンダム。
予想外の展開に驚愕したグール隊は、隙を見逃さなかった外人部隊のMSによって討ち取られました。

外人部隊の隊長であるケン・ビーダーシュタットは、ジオンのHLVを守ったマットに真意を問いただします。
それに対し、マットはグール隊の殲滅が任務であり、グール隊が攻撃しようとしていたHLVは任務の目標外だと判断したと告げます。
自分は無駄な血を流したくなかっただけと。

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そして投降を呼びかけるマットでしたが、ケンはまだやる事がある為、それに応じることは出来ないと断りますね。
返答を聞いたマットは、この場は見逃すので互いに引こうと提案。
ケンはその提案を受け入れ、次に戦場で出会った時は容赦しないと告げますが、マットはまた投降を呼びかけるだけだと言って去っていきました。
そんなマットを軍人としては失格だが、嫌いでは無いと評するケン。

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第05話「理想の果て」
ケンとのやり取りで、自身の理想を貫く覚悟を決めたマット。
彼は隊長と言う立場から部下を死なせないように気を使っており、それは理想を共有してくれた部下を信じていない事だと思い至ったようです。
そんなあやふやな人間の想いが、相手に届くはずがないと。

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そして覚悟を決めたマットに下された命令は、廃墟となった都市に逃げ込んだ敵部隊の掃討。
部下は隊長を信じてくれていて、戦闘前に投降を呼びかけ、可能な限り戦闘を避ける方針。
描かれてはいませんが、マットは既に多くの兵士を投降させており、今回もその方針を貫く模様。

しかし戦場で出会ったのは、ジオン外人部隊のケン・ビーダーシュタット。
ケンは投降に応じず戦闘を仕掛けてきた為、仕方なく応戦する事になります。

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と言う事で戦闘に突入しますが、こちらはマットの陸戦型ガンダムのみ。
敵もケンの陸戦型ゲルググのみで、こいつを倒す事が目的となりますね。

陸戦型ゲルググですが、耐久力が高いだけで大した相手ではありません。
距離を取った状態でビームライフルを使ったり、敵が格闘攻撃で突進してきたタイミングでビームライフルを連射。
もしくはビームライフルで仰け反らせた隙に、格闘攻撃を仕掛けると良いですね。
SPゲージが溜まったら、敵の突進にSP格闘を合わせれば楽になります。

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「THE BLUE DESTINY編」では宇宙でEXAMを発動させた敵と戦う必要があるものの、今回は地上で若干タフなゲルググと戦うだけですからね。
ここまで来れたプレイヤーなら、苦戦する事は無いかと。

陸戦型ゲルググを瀕死まで追い込むとイベント。
ビームサーベルで両者斬りかかると言うタイミングで、ケンの部下から停戦命令が下されたと報告されます。
ギリギリの所で両者は攻撃を止め、どちらにも被害が出ずに済んだと言う結果。

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ケンは家族が人質として捕らわれており、ザビ家の独裁が無くなった今、家族の安全は確保されたと語ります。
そして自分の目的は仲間達と宇宙に帰る事だと告げ、投降勧告を受け入れました。
マットはいつか必ず故郷へ返すと約束し、両者は矛を収めたと言う所でスタッフロールに。



と言う感じで、「Lost War Chronicle 連邦軍編」は終了。
私はマンガ版も小説版も読んだことが無く、Gジェネで再現された範囲でしか知らなかったのですが、正直な所マットは好きではなかったのですよね。
ただ今回のマットは現実的な範囲で理想を貫く感じになっており、前よりは幾分好きになりました。
反面、グール隊がわかりやすい悪役として、誇張されてる印象もありましたが。

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敵を殺さない主人公としてはガンダムSEEDのキラが有名ですが、富野ガンダム作品の主人公もそういう傾向ありましたからね。
カミーユやシーブックなども敵の戦闘力だけを奪い、止めを刺さずに見逃すシーンとかありましたし。
なので私は不殺に対する抵抗は無かったのですが、マンガ版のマットはそこにこだわりすぎるので嫌悪感を抱いていたと言う感じ。

THE BLUE DESTINYのニムバスもそうでしたが、新たにキャラクターを掘り下げ、ユーザーの持つイメージを払しょくさせると言う部分は面白いかもしれませんね。
後世になってから物語を改編するのは、人によって抵抗あるかもしれませんが。